いつも同じミスをしてしまうことを、
瞑想的な目線から、考察してみます。
花が花首で売られています。
花屋のおばちゃんが、花首に糸を通して、
ガーランド、花輪を作って売っているのを
よく見かけます。)
今回は、ある瞑想会で出た質問です。
『いつも同じミスをしてしまいます。
どうしたらいいですか？』
一緒に考えてみましょう。
いつも、同じミスをするのは、
いつも同じパターンにはまってしまうことです。
あなたの内側に、あるパターンがあって、
そのパターンに毎回はまり、
同じミスにつながります。
あなたは、そのパターンの奴隷になっています。
あなたは、そのパターンに縛られています。
そのパターンから、自由にならなければなりません。
そのパターンから、自由になることができます。
そのパターンを良く観て、
良く観察して、
良く気づいていないといけません。
そのパターンに、はまってもいいし、
そのパターンから、はずれてもいいし、
どちらにしようかと、選べるような立ち位置に
いることが、
内側の自由を経験させてくれます。
もし、
また同じミスをしてしまっても、
良く観て気づいていて、
同じミスを、
気づきの中で経験したら、
解放されている、解放感があります。
罪悪感は、感じません。
気づきは、自由で、解放感につながります。
ミスしてても、気づきは大事です。
あなたの中のパターンとは、
あなたの過去の経験です。
あなたの中のパターンとは、
あなたの過去の思い込みです。
あなたの中のパターンとは、
あなたの過去の後悔のことです。
つまり、あなたの内側には、
過去のものがいっぱいです。
だから、聖者は、
『あなたは、過去に生きている。
今、現在に生きなさい。』
と、言います。
今、生活しながら、
過去のことでいっぱいで、
過去の出来事が頭でループして
生きているんです。
体は、今現在に居て、
心は、過去にいて、
逆に、人間として本当に難しいことをしているんです。
体と心を分離させて、生活しているのです。
だから、身体も心も、
今現在に居て、生活しましょうと、
それを手助けするのが、瞑想ですよと、
シンプルなことを言っています。
まず、第一歩に、
あなたの中には過去しか無いと
観てみましょう。
あなたは、今現在に生活していないと、
観てみましょう。
これは、内観の第一歩です。
次に呼吸に意識を向けて、
今、現在、一秒間に生きて、存在する感覚に
意識的になります。
あなたの中から過去を切り取り、
今現在に生きる感覚を感じます。
気がそれたら、ゆっくりと
今現在の呼吸、一秒間の呼吸に
体のセンサーに意識を向けます。
感覚を具体的に言うと、
呼吸音、聴覚。
鼻の敏感な粘膜の空気の通過する触覚。
呼気は、暖かい、吸気は、冷たい、温覚、冷覚。
聴覚、触覚、温覚、冷覚に敏感になります。
脳細胞には、聴覚、触覚、温覚、冷覚の神経刺激だけが、
入ってきています。
一秒間だけの刺激を感じます。
新しい刺激感覚が入ってきて、
前の感覚が流れていきます。
呼気と吸気の境目は、一瞬空気が止まります。
この、一瞬の呼吸停止も明確に
『意識』します。
(こんな細かいことは、普通教えてくれない。
けど、本気でステップを進む人には大事なこと。)
こんな感じで、丁寧に気づいていきます。
古代のインド人は、
呼吸の音を聴き、
ハム、サー、(ham sa )と表現し、
ハム、サーをマントラにしました。
あなたには、どんなふうに、呼吸音が
聴こえてきますか？
このように、
呼吸に気づく練習をします。
次に、心に気づく練習をします。
心が、過去でいっぱいから、
今現在の気づきに意識的になるような心の
プロセスを理解すれば、
過去の過ちを繰り返さないように
することができます。
あなたの心がこんなにも過去の経験に
縛り付けられていたのかと、
気づくでしょう。
愕然とするでしょう。
これが、自縛(じばく)ということです。
自らを縛る、そして自ら気づき、自ら解き放つ。
自らが、自らを自由にする。
経験可能なプロセスです。
自分の心の中で何が起きているのかを認識することが
非常に大事な理由です。
あなたの現状は、あなたの過去の表れです。
ポジティブな未来を作りたいなら、
過去のパターンと、過去の条件付けを断ち切り、
過去のトラウマを取り除き、
それらを癒し、吉祥な新しいスクリプト(台本)を
準備する必要があります。
(補足説明)
今回は、過去を切り離すものですが、
過去の経験を思い返して再体験する
サムスカーラシュッディと言われる瞑想もあります。
