瞑想バカの滝さんのひとりごとブログ
心理的恐怖に気づくの話。
恐怖は、人間の存在の中核です。
あなたの心の中心に恐怖があります。
あなたのベースには、「怖い」感情が
あります。
その「恐れ」は、あなたの他の
すべての感情を刺激します。
あなたの行動のすべてに
影響します。
あなたは、「恐れ」から人生を
生きています。
人類の進化からみると、
自然、又は宇宙は、あなたの肉体の
生存を確実にするために、「恐れ」を
設計しました。
人間の脳底部つまり爬虫類脳は、
肉体の生存が脅かされる時は必ず、
攻撃・逃避反応を引き起こします。
恐れは、脳の反応プログラムです。
恐れがないと、あなたはすぐに
死んでしまいます。
文明が成長し社会が先進化すると、
人々の暮らしは安全になり、
肉体の生存を脅かすものは
少なくなりました。
すると、心理的な恐れに
フォーカスが向きました。
あなたの肉体の恐れが少なくなり、
心理的な恐れがメインになりました。
するとマインド、つまり個人の
アイデンティティー(個性、特徴)
という強い感覚が現れて、
『私と、私以外』という縄張り意識や
区別、分離、嫌悪が生じました。
気に入らないから、いじめる。
気持ち悪いから、排除する。
敵の為に、仲良しグループで団結する。
人間のマインドは、
生き残りのメカニズムで
生存して来ました。
現代社会で生き残ろうと
生存競争しています。
それが「恐れ」を中核にして大きく
力を持つようになりました。
「勝ち残らなきゃ。」という思いです。
ほぼ全てのマインドの活動は、
解読していくと、
この生存の「恐れ」につながります。
「恐れ」は、すべての感情の母です。
あなたの憎しみが大きくなったとき、
誰かに対する嫌悪感として
現れているのは、支配されること、
又は打ち負かされることへの
「恐れ」です。
一方、嫉妬は、競争で追い越される
恐怖です。
別の女に負けるかも知れないと、
恐怖で嫉妬します。
あなたが暴力的になるのは、
不安があったり、
安全でなかったり、心理的な構造が
周りの人や状況によって
脅かされるときです。
罪悪感は、あなたが自分について持っている良いイメージを失う恐怖です。
罪悪感の核心は、相手に対するもの
ではなく、自分に対するものです。
傷や痛みもまた、愛情を失う恐怖、
又は拒絶される恐怖です。
それは、
自分は他の人から見れば意味のない
人間なんだと気付いたときに
起こります。
この恐れについての気づきが深まると、あなたは、それが単なる投影だ、
そこに真実はないとわかるように
なります。
マインドが、存在しない自分の
アイデンティティー(個性、特徴)を
投影して、それを守るのに必死に
なっている、んだと。
それはまるで、目の見えない人が、
初めから存在しない黒い猫を
暗い部屋の中で
探しているようなものです。
ただ時間の浪費です。
あなたのマインドが
始めてしまったのは、
達成不可能な「恐怖」ゲームです。
マインドが完全に安全な状態を
達成する時などありません。
人は、「恐れ」がマインドによる
投影に過ぎないと気付けば、
「恐れ」自体を
恐れることが無くなります。
恐れは解決できません。
恐れは、解消しなくてはなりません。
恐れは、解決しようとすると、
一つの形から別の形に変わるだけです。
あなたがこれに気づき、
肉体がこの「恐れ」という
不快な感覚を
体験していくことを許すとき、
「恐れ」は消滅します。
「恐れ」が、より一層大きな役割や、
意味を持つことはありません、
あなたがそれを与えない限り。
頭で理解しても、
「恐れ」に直面した時の
助けになりません。
「恐れ」に理屈は通用しないからです。
あなたは、「恐れ」をちゃんと体験
しないで、逃げまわっています。
理解する努力が止む時、
「恐れ」を完全に体験するということが
起こります。
それは「自由」です。
「恐れ」の反対には、大胆さとか、
安心とか考えられます。
しかし、気づいてみると、
「恐れ」のない感情は、
圧倒的な「自由」でした。
私は、「恐れ」に縛られて
全く「自由」でなかった。
自分で自縛していたと、
「気づき」ました。
この「気づき」の先にあるのは、
鳥肌が立つほどの圧倒的な
「自由」です。
さあ、ゆっくり目を閉じましょう。
私を恐怖から解放してください。
私の恐怖をはっきりと観させて下さい。
目的意識を持って、
呼吸に意識を向けましょう。
呼吸観察を始めましょう。
