瞑想バカ-滝さんのひとりごと

瞑想バカ-滝さんのひとりごとです。東京在住49歳男性瞑想バカが、瞑想歴30年になり思うところあり、自分のような引きこもり系の人へ向けてひとりごとを言うブログです。

シヴァ バクターノ②ナンディン

瞑想バカの滝さんのひとりごとブログ

シヴァ バクターノ②ナンディン聖者

 

シヴァ寺院に行ったことがある人は
すぐにわかると思いますが、
シヴァ寺院の入口には、
牛の像が置いてあります。


シヴァ寺院に訪れた人は
まず始めにこのナンディンの牛の像を
礼拝します。

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ブリハデーシュワラテンプルの

ナンディン像です。


このナンディンとシヴァ神の関係性の話です。
弟子と師匠の関係性です。


弟子にとっては、師匠グルの言葉は
絶対です。


ここは1番勘違いされる所であって、
1番バクティの帰依の謙虚さ
信じる美しさが関わっている部分です。


カミソリのように
切れ味鋭いですが、
怪我もすることがある
二面性がある難しい所です。


99%間違って理解されています。


シヴァ神が奥さんのパールヴァティに語った
[グルギータ]という本があります。


弟子とグルの本です。
内容はとても素晴らしいものです。


スワミ ガナパティサッチダーナンダさんが英語で語ったものを日本語に

訳してネットに上げているのも
ありますし、
近々日本語版が書籍ででるような噂が
ありますので、お楽しみに。

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では、ナンディンの話に戻ります。


ナンディンは元々人間でした。


あるヨガのリシ聖仙が、息子を

授かりたくて
シヴァ神に長年お祈りをしてやっと

授かった子でした。


この子は、ヨガの修行僧として
みるみる成長しました。


しかしある時、神のお告げで
このナンディンは、命が非常に短命だということが分かりました。


もう、命の時間がほとんどないと

知った父親は、
悲しくなり、
泣きました。


その父親の様子を見たナンディンは
言いました。


「おとうさん、どうしてそんなに

泣いてるの?
泣かないで。
僕は、おとうさんがシヴァ神
長年
お祈りして産まれた子供なんでしょ、
だから、
今から僕がシヴァ神の所に行って
おとうさんを助けて下さいと
頼みに行ってくるから、
僕に任せてね。」


そう言って、ナンディンは
シヴァ寺院のシヴァ神の所に行き、
座して瞑想を始めました。


父親があんなに泣くのは、
産まれて初めて見ました。


絶対助けると意図しました。
命を懸けておとうさんを助ける

つもりでした。
自分の命をシヴァに捧げるつもり

でした。

 

ナンディンは、祈りました。

 

「シヴァよ、どうか、おとうさんを
助けて下さい。
おとうさんが助かるなら、僕は
死んでもいいです。
どうか、どうか、僕を殺して下さい。」


どれくらい時間が過ぎたか

わかりませんでした。


そうしたら、突然シヴァ神
目の前に現れました。


光り輝く光りの火炎に包まれて

いました。
誰かが立っていて、光りの輝きで包まれ
まぶしくて良く見えませんでした。


美しすぎる光りに圧倒され、
身動き出来ませんでした。


ただただ、美しいシヴァが
そこに立っていました。


シヴァ神に促され、
何かお願いはないか聞かれて、
やっとナンディンは我にかえりました。


何を話そうとしていたのか、
何をお願いしようとしていたのか、
頭が真っ白で思い出せませんでした。


言葉もなかなか出てきませんでした。


ただただ、精一杯、
頑張って話せたのが、


「シヴァとずっとずっと

    一緒にいたいです。」


とだけ言えました。


ナンディンは自然と泣いていました。


それを聞いたシヴァ神は言いました。


「ナンディンよ、そしたら、

私と一緒に私の所に来て、
私に奉仕するかい?」


と聞きました。


ナンディンは、
「はい」
とだけ答えました。


それを聞いたシヴァ神
にっこり笑って、ナンディンを
抱きしめました。


そして、ナンディンを牛の姿に変えて
シヴァの世界に連れ去りました。


こうして、シヴァ寺院の入口には、
シヴァに仕える牛のナンディンが
奉られるようになりました。


シヴァにダイレクトにつながるのは、
高い高い山のようですが、
ナンディンにつながることで、
ナンディンをガイドとして
シヴァにつながり易くなると
言われています。


また、シヴァとナンディンは強く
繋がりがあるので、
ナンディンにつながることと
シヴァにつながることは
同じこととして 
礼拝されてきました。


また、ナンディンが
グル バクティの象徴としても
修行僧に礼拝されました。


シヴァ寺院では、まずナンディンの

鼻先で五体倒地して、鼻先を

なでなでして、ナンディンの周りを
プラダクシナ、右回りに回って礼拝して
から、シヴァの神殿に行きます。


だからナンディンはシヴァと
弟子と師匠の関係性を持ったのです。
グルへの忠実性が表されています。


ナンディンはシヴァの乗り物で、
シヴァがダンスする時には、
ダンスの伴奏を奏でるとされています。


ナンディンのただただ、シヴァと
一緒にいたいという気持ちが感動的

です。


献身的と言いますが、
根本はこの一緒にいたい、

これ一つです。

 

一緒にいたい、これだけです。

 

では、ゆっくりと

目を閉じて、黙想しましょう。

 

肩の力を抜いて、深呼吸します。

 

ゆっくり吸って、

ゆっくり吐きます。

 

落ち着いてきたら、

この、弟子と師匠の関係を

自分なら、どのように

受け入れられるか

考えてみましょう。