瞑想バカ-滝さんのひとりごと

瞑想バカ-滝さんのひとりごとです。東京在住49歳男性瞑想バカが、瞑想歴30年になり思うところあり、自分のような引きこもり系の人へ向けてひとりごとを言うブログです。

シヴァ バクターノ①スンダラ聖者

瞑想バカの滝さんのひとりごとブログ

シヴァ バクターノ① スンダラ聖者

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今回はシヴァ神の信奉者スンダラ

の話です。
シヴァ派では、とても有名な話です。


この話を通して、神様との関係性を作ることを自分の事として、考えて下さい。


神様との関係性を作れます。


あなたが望む形でデザインできます。


仲良くなれます。


仲良くなるのは、今しかないのです。


あなた自身が神様との関係性を選んだ

形で、神様はあなたに関わってきます。


神様をお父様のように思ったら、
父親として、あなたに関わってきます。


あなたが神様をお母さんのように

思ったら、母親として関わってきます。


友人として、恋人として、兄弟として、
子どもとして、先生として、師匠として。


あなたが望む形で、
神様はあなたに関わってきます。
そこまで、あなたの事を思っています。

 

もし、あなたが神様はいないと

思ったら、いないように
あなたに関わってきます。


あなたの思いに応じて神様は

ちゃんと応えています。


神様を遠く遠くに押しやらないで、
あなたの直ぐ近く、薄皮一枚の所に
ちゃんといますから。

 

 

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南インドのある貧しい村に、スンダラ

という若者がいました。


スンダラは歌が好きな青年でした。
毎日村のシヴァ寺院に行って
シヴァ神を讃えるバジャンという

歌を歌っていました。


スンダラは年頃になり、村の娘と

結婚することになりました。


結婚式が近づいていたある日、
スンダラはいつものようにバジャンを

歌っていたら、近くに白いヒゲの老人が近づいてきました。


その老人は言いました。
「スンダラよ、結婚してはいけない。」


「なぜなら、スンダラのおじいさんが

死ぬ直前に私の使用人として

スンダラをもらうという契約書に

サインしたんだ。


だから、結婚はやめて使用人として

私の所に来なさい。」


「まず先に私に使えなさい、
そして何年か後に結婚しなさい。」


と言いました。

 


それを聞いたスンダラは

ビックリしました。


「いやいや、そんなはずはないよ。」


「おじいちゃんはもう何年も前に死んでいるし、今さら言われても困るよ。


おじいちゃんから、そんな事は一言も聞いたことがないし、

ウソじゃないですか。

もう昔の事だし、無効ですよ。」


と説明しました。


ところが、その白いヒゲの老人は、
契約書を出して見せました。


そこには、おじいちゃんのサインが

ありました。

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昔のインドの文化では、村の長老の

決めたことに
素直に従わなければならないという

教えがありました。


村の人々もそれを見て、同意しました。


スンダラは思いました。


本当に嫌だ、行きたくないよ。


でも行くしかありませんでした。
行かない選択肢はありませんでした。


もし従わないと、村の掟に背いたことになり村にはいられないからです。


スンダラは、あきらめました。
仕方なく黙って老人についていきました。


老人の後を付いて歩いて行くうちに、
スンダラはしだいに

腹が立ってきました。


「何であなたはいきなり現れて、
私の人生をメチャクチャに

するのですか?」


老人に怒りをぶつけていました。


老人は、穏やかに言いました。


「まあまあ、落ち着きなさい。
私に付いてくれば、素敵なお嫁さんと
巡り会えますから」


そして、どんどん歩いて行くうちに
スンダラは疲れて、

お腹が空いてきました。


スンダラは老人に言いました。


「私は疲れて、お腹が空きました。
私は使用人ですから、主人のあなたが何か食べ物を用意してくださいよ。」


老人は言いました。


「そうか、そうか、もうすぐ私の家の

ような所に着くから、そこまで

頑張ってくれ。」


そう言って、一つ二つと丘を越えて歩いて行きました。


スンダラは、歩き続けましたので、
疲れと空腹が限界でした。


そうすると、先に寺院が

見えてきました。


シヴァを奉っている寺院でした。

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インドでは、お昼ぐらいに寺院を

訪れると参拝者にお昼ご飯が

無料で配られることがあります。


セーヴァという無料奉仕する文化が

あります。


そしたら、老人が言いました。
「ここは私の家みたいなところだから、ここでお昼ご飯をたべましょう」


そしたらスンダラは言いました。
「あなたは私の事を使用人と言ったり、
この寺院を私の家のような物だと

言ったり、
あなたは一体、何様のつもりですか?」


すると老人はにっこりと笑いながら、
寺院の奥の方に歩いて行き、

シヴァ神の像の中に
ゆっくりと消えていったのです。


それを見たスンダラは身体に

電流が走りました。


スンダラはその時初めて
自分をつれてきた老人は
シヴァ神だったとわかったのです。


ここまでの道のりで、老人と

喧嘩したり、おしゃべりしたり、

二人で旅をしてきたので
友人のような感じでした。


スンダラはシヴァ神を友達のように

大好きになっていました。


その時から、スンダラはシヴァの

バジャンを歌って
シヴァ寺院を巡礼して

過ごすようになりました。


(お遍路さんのように巡礼の寺院が

決まっていてシヴァ派の楽しい仲間が

いて、食事は無料で施され服も喜捨

され、寺院に無料で宿泊、帰依者宅に

宿泊して
自由に旅を続けて歌を歌った。)


あるシヴァ寺院を巡礼した時に、
シヴァ神に祈りを捧げているとても

美しい女性がいました。


彼女も熱心な帰依者でした。
スンダラは一目見て、恋に落ちました。
彼女と結婚したいと思ったのです。


ですが、彼女はあまりにもシヴァ神

帰依していましたから、周りの言葉は

聞こえませんでした。


シヴァ神が言った事だけに

従うという状態でした。


だからスンダラは

シヴァ神に言いました。


「彼女は僕の話しは聞いてくれないから
シヴァ神から彼女に僕と結婚するようにと言ってくれないか?」


そうしたら、シヴァ神が彼女の

夢の中に現れて、
「スンダラと結婚しなさい」

と言ったのです。


彼女はスンダラと結婚しました。


二人でシヴァ神の帰依の生活を

送っていました。

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それから数ヵ月すると、スンダラはまたシヴァ寺院を
巡礼して歌を歌いたいという気持ちが押さえられなくなりました。


とうとう彼女のところを飛び出し、

巡礼に出ました。


そして、懲りもせずに、

また一目惚れしました。


この彼女もシヴァ神を強く信奉しているバクターノでした。


スンダラは真っ直ぐ彼女の所に行き、

自分が結婚していると言わずに

「僕と結婚して下さい」

と言ったのです。


彼女はスンダラの事をじっと見て

こう言いました。


「一つだけ条件があります。それを

守ってくれたら結婚に応じます。」


「その条件は、結婚したらこの村を

決して離れないことです。」


それで、スンダラは
「いいよ」

と言いました。


しかし、スンダラは心の内側では

知っていました。
また、シヴァ寺院を巡礼して

シヴァ神を讃える歌を
歌い続けていくだろうと。


彼女は言いました。
「じゃ、あなた約束してちょうだい。
シヴァ神の前で結婚したらこの村を

決して離れないとね。」


スンダラは

「いいよ」と言いました。


その後、スンダラは何をしたかというと、
シヴァ神の所に行ってお願いをしました。


まず、ご理解してほしいのは、

神様はジャッジメンタルではない

ということです。

偏見を持って判断しない

ということです。


シヴァ神、お願いがあるんだけど。

僕のお願い聞いてくれる?
彼女の事が気がおかしくなるぐらい

好きなんだけど、
彼女は約束してくれと言っている。
明日ここの石像前で約束することに

なっているんだけど、
約束するときは、この石像の中には
いないでいてくれる?
そしたら、この石像の前で約束しても
約束したことにはならないからね。


もし、一回約束してしまって、

村の境を越えて出てしまったとしたら、両目を失明する事になるわよと、

彼女はそのようにはっきり
言っていたんだ。」


それを聞いたシヴァ神は、

「わかった」と
同意してくれました。


しかし、彼女もスンダラのその上を

行く素晴らしい帰依者、

バクターノでした。


彼女もずっとお祈りをしながら、

考えていました。


彼にどうしたら本当にちゃんと

約束させられるだろうかと。


そしたら、シヴァ神が現れました。
「明日約束するときは、違う石像の

ところに行きなさい。

あの正面の石像の中には

私はいないから、違う石像の中に

私はいるからそこで
スンダラに約束させなさい。」


約束の日の朝になりました。


朝に目覚めたスンダラは凄く

嬉しかったのです。


今日、シヴァ神の石像の前で

約束するけど
その石像の中にはシヴァ神

いないから、
約束したことにはならないんだ。

計画はうまくいくと。


約束の時間になり、二人で

シヴァ寺院に行きました。


シヴァ神の石像の前まで行きましたが、そこからスンダラの計画通りに
上手くいきませんでした。


彼女が言いました。


「ううん、そこは違うの。
別の石像のシヴァ神に約束するの。」


スンダラの顔は血の気が引き
真っ青になりました。


彼は困ってしまいました。


逃げることも出来ません。


そこに村中の人が

集まってきていました。
そこで約束するしかありませんでした。


覚悟を決めてスンダラは約束しました。
二人は結婚しました。


数ヶ月が経ち、スンダラはまだ

その村にいましたが
もう、次の巡礼に行きたくて、

行きたくて仕方がありません。


寺院から寺院へと渡り歩きたいという
情熱が止まりません。


ある日、スンダラは家を出ました。


スンダラは歩き続け、

村境の石の目印を越えた先で
両目を失明しました。


でも、歩き続け

旅を続けました。


そして、次のシヴァ寺院に着いたの

ですけども、
スンダラは歌いませんでした。


シヴァ神は、スンダラの歌が

大好きでした。
シヴァ神は、スンダラに
歌を歌って欲しかったのです。
シヴァ神はスンダラに聞きました。


「何で歌わないの。」


スンダラは、言いました。
シヴァ神が見えないから歌えません。
両目の視力を戻してくれたら、

歌うけどね。」


そしたら、シヴァ神が言いました。
「片目でも充分、みえるだろ。」


シヴァ神は、片目だけ

みえるようにしてくれました。


そのあとスンダラは、最初の奥さんの

所に戻って行きました。


奥さんは、スンダラのこれまでの

話しを全部聞くと
「出ていけ」と
スンダラを追い出しました。


そして、2番目の奥さんの所に

戻ったら、
2番目の奥さんも

「出ていけ」と
彼を追い出しました。


スンダラは、シヴァ神の所に行って、
祈りました。


「二人との関係性をどうか正して

下さい、どちらとも仲良くやって

いきたいのです。」


するとシヴァ神が出てきて、
二人の女性と結婚するというところから
あなたに問題が出てきたよね。
と説明しました。


スンダラは二人の女性と結婚したことを

心から謝りました。


そして、スンダラは2番目の奥さんの

所に行って心から謝りました。


すると、奥さんは許してくれて、
見えない方の目も見えるように

なりました。


1番目の奥さんの所にも行き

心から謝りました。


こちらの奥さんも許してくれて、
あなたはあなたの信仰の道を

進んで下さいということになり、
そのあとはシヴァ寺院を巡礼して

バジャンを歌い

旅の中で生涯を終えました。


スンダラが肉体を離れる時に
シヴァ神が大きな馬車を寄越して

くれて、
それに乗ってシヴァローカ天国に

行きました。

 

シヴァ神の世界に入っていきました。


スンダラにとって、シヴァ神

友人でした。
神様はジャッジメンタルでは

ありません。
神様は偏見を持たずそのまま判断して

くれます。
あなたがどんな関係性を選んでも
あなたの選んだ形で、

神様が関わってくれます。


では、神様との関係性について
黙想しましょう。


ゆっくりと優しく目を閉じて、
呼吸に意識を向けます。


吸気と呼気をゆっくりとします。

 

胸郭がゆっくり上がって、

胸郭がゆっくり下がります。


あなたが一番良いと思う神様との

関係性を考えて見ましょう。

 

どの形が話やすいでしょうか?

どの形が祈りやすいでしょうか?

 

私に一番足りないのは何でしょうか?

 

「私に一番良い神様との関係は

どのようなものですか?

どうか私にはっきりわかる形で

教えてください。」

 

鼻腔の空気の流れを感じます。