瞑想バカ-滝さんのひとりごと

瞑想バカ-滝さんのひとりごとです。東京在住49歳男性瞑想バカが、瞑想歴30年になり思うところあり、自分のような引きこもり系の人へ向けてひとりごとを言うブログです。

太陽礼拝の話

瞑想バカの滝さんのひとりごとブログ

スーリヤ・ナマスカーラ(SURYANAMASKARA)のお話


ヒンドゥー教での
スーリヤ・ナマスカーラ
太陽礼拝のポーズの誕生についての話。


その誕生は、人間のヨギによるもの
ではなく、超人的な力を備えた
勇気の神であるハヌマンによるもの
なのです。


ハヌマンが太陽神スリヤ・バガヴァン
に近づき、弟子入りし、教わりたい
と申し出たところ、太陽神である
スーリヤ・バガヴァンは
こう答えました。


「私は常に、地球の端から端まで、
7頭立ての馬車に乗って旅をし
続けている。もしお前が私と同じ
ペースでついてくることが出来たら、
お前に教えてやっても良い」


ハヌマンは喜んでこの試練を受け、
太陽について行きました。


自分の師の前で師の方を向きながら、
後ろ向きに空を飛んで旅をし、
叡智を教わったのでした。


太陽神からの学びが終わり、
ハヌマンは自然に、自分の師である
太陽神に対する深い愛と感謝の念から、
彼の12の名前を詠唱し、
スーリヤ・ナマスカーラを行いました。


なぜ私たちは太陽に挨拶を
するのでしょうか?


なぜなら、太陽は
プラティヤクシャ・ナーラーヤナ
(prathyaksha narayana)であると
考えられているからです。


つまり太陽は、目に見える神なのです。

 

目に見えない神に一番近いと考えます。


太陽は、サビター(savitr)、つまり、まばゆいスピリチュアルな輝きとして
私たちの無知や闇を取り払ってくれる
ものです。


太陽の光こそ、あらゆる植物や動物に
生命力を与えてくれます。


太陽の光は私たちの食物です。


太陽の光は、私たちの視覚です。


こうした感謝から
ヒンドゥー教徒たちは、
毎朝、太陽に挨拶をし始めたのです。


スーリヤ・ナマスカーラは
ハートの前の合掌で始まり、
合掌で終わります。


これはスーリヤ、太陽の神の
側面の座が人間の体では
心臓に当たるからです。


スーリヤは、時を全て見渡すもので
あるとも考えられています。


つまり、あなたがスーリヤに
ダーラナ (dharana、意識を留めて
おくこと)を行うと、
時間と生命の本質について深い洞察を
得るということです。


スーリヤ・ナマスカーラには、
12のポーズがあります。

 

1番に戻りますから、13番目と1番目の

ポーズは同じです。


スーリヤ・ナマスカーラは、
体の運動だけのものではありません。


スーリヤ・ナマスカーラは、呼吸、
動き、チャクラへのフォーカス、
マントラ、太陽の意識の側面についてのダーラナなどを壮大に編成した
ものです。


この壮大な組み合わせが一体となり、
ヨギはワンネスの状態に入ることが
できるのです。


ハートチャクラで太陽に向ける
最初のダーラナは、ミットラとして
行います。ミットラは、普遍的な愛情
という美しい状態です。


これは、人が黒い肌、茶色の肌、
白い肌、黄色い肌をしているからと
いって、愛情を抑えることがない
意識状態です。


灰色の象、白いサメ、緑色の木々、
紫色の山々、青い海に対してもです。


人間や動物、植物、環境にも愛情を
持つ意識状態です。


太陽は普遍的な愛と光であり、
生きとし生けるものすべての上に
光り輝きます。


プラナマサナ(pranamasana)の
スーリヤについての最初のダーラナに
よって、ハヌマンは、ヨガの究極の
本質、つまりワンネスの状態について
私たちに気づかせてくれます。

 


スカーサナの姿勢で静かに
座りましょう。


お腹からゆっくりと息を吸って、
吐きましょう。


ハートチャクラの前で合掌し、
太陽のミットラの性質について、
ダーラナを行ってください。


早朝の太陽の輝きをハートで
感じましょう。


「オーム・ミットラーヤ・ナマハ
(Om Mithraaya Namaha)」ー7回


何かによる差別をしない深い愛が、太陽の光のようにあなたのハートに広がるのを感じてください。


すべての人々、動物、植物に対して深い愛が誕生するのを感じましょう。


オーム・ミットラーヤ・ナマハ


ゆっくりと目を開けてください。


本当の完全な
スーリヤ・ナマスカーラに向けて
一歩を踏み出しましょう。

 

(1)ॐ मित्राय नमः
 oṁ mitrāya namaḥ
 オーン ミットラーヤ ナマハ
(2)ॐ रवये नमः
 oṁ ravaye namaḥ
 オーン ラヴァイェー ナマハ
(3)ॐ सूर्याय नमः
 oṁ sūryāya namaḥ 

  オーン スーリヤーヤ ナマハ
(4)ॐ भानवे नमः
 oṁ bhānave namaḥ 

  オーン バーナヴェー ナマハ
(5)ॐ खगाय नमः
 oṁ khagāya namaḥ 

  オーン カガーヤ ナマハ
(6)ॐ पूष्णे नमः
 oṁ pūṣṇe namaḥ 

  オーン プーシュネー ナマハ
(7)ॐ हिरण्यगर्भाय नमः
 oṁ hiraṇyagarbhāya namaḥ 

  オーン ヒランヤガルバーヤ ナマハ
(8)ॐ मरीचये नमः
 oṁ marīcaye namaḥ 

  オーン マリーチャイェー ナマハ
(9)ॐ आदित्याय नमः
 oṁ ādityāya namaḥ 

オーン アーディッティヤーヤ ナマハ
(10)ॐ सवित्रे नमः
 oṁ savitre namaḥ 

  オーン サヴィットレー ナマハ
(11)ॐ अर्काय नमः
 oṁ arkāya namaḥ 

  オーン アルカーヤ ナマハ
(12)ॐ भास्कराय नमः
 oṁ bhāskarāya namaḥ 

  オーン バースカラーヤ ナマハ
(13)ॐ श्रीसवितृसूर्यनारायणाय नमः
 oṁ śrīsavitṛsūryanārāyaṇāya namaḥ

 オーン シュリー・サヴィットリ・スールヤ・ナーラーヤナーヤ ナマハ