瞑想バカ-滝さんのひとりごと

瞑想バカ-滝さんのひとりごとです。東京在住49歳男性瞑想バカが、瞑想歴30年になり思うところあり、自分のような引きこもり系の人へ向けてひとりごとを言うブログです。

賢者ヴィヤーサの話

瞑想バカの滝さんのひとりごとブログ

賢者ヴィヤーサの話。

f:id:meisoubaka-taki:20200814125958j:image

 

賢者ヴィヤーサは、たくさん本を

書いたことで有名です。

 

マハーバーラタやバーガヴァタプラーナ

などインド古典の主要なものです。

 

グル・プルニマ(Guru Pournima)で
賢者ヴィヤーサ(Sage Vyasa)は

グルの代表としてプージャされます。


グル・プルニマはインドの古代からの
伝統の儀式です。


賢者ヴィヤーサに敬意を払い、

沢山の聖者、グル、先生を通して

伝えられてきた知識を祝うという

伝統の儀式です。


ヴィヤーサは、3000年以上も前の
陰暦のある満月の日に、
ブランマ・スートラ(Brahma Sutra)
という本の編纂を完了したと
されています。


このブランマ・スートラの編纂が
なぜそんなに特別なのだろうか?
と思っているかもしれません。


ブランマ・スートラとはどのような
本かご存知ですか?


ブランマ・スートラとは、賢者たちの
深遠な覚醒状態を簡潔かつ端的に
表したものです。


悟りの状態を書き表した、
素晴らしい本です。


「サルヴァン・カルヴィディヤム・
ブラーマン(Sarvam Khalvidham Brahman)」は、
ブランマ・スートラの有名な一節です。


それでは、このブランマ・スートラの
一節がどのような意味を持つのか、
簡潔に見ていきましょう。


この一節の意味は、
「存在するものは全て、

ブラーマンである」ということです。


ブラーマンとは、一つの分かちがたい
意識の場です。


分離のない、ひとつの意識の
フィールドがあります。


ブランマ・スートラでは、
あらゆる存在は、一つの分離なき
意識の場であると言っています。


そうすると、
あなたは、意識の場なのです。


ただひとつの意識のフィールドです。


プラスか、マイナスのエネルギーが
時々あなたを通り過ぎるだけです。


あなたは、意識のフィールドです。

 

銀河系をも内包出来る意識の

フィールドです。あなたは、ブランマ・スートラの
深遠さを想像することができますか?


ここで言う、あらゆる存在とは、
素粒子物理学、ヒモ理論やクォーク
ミクロレベルにおける物理的宇宙から、
物質や肉体レベルの可視レベルまで、
そしてさらに越えて、銀河や銀河系、
多次元宇宙のマクロレベルまでの
ことです。


そのあらゆる存在の
全てがブラーマンである。


すべては一つで、分ちがたい意識で
ある、という意味です。

 

全ては一つの意識です。


これを体験から、断言していますから、
素晴らしい本なのです。


私たちの地球の
単細胞のバクテリアから、
大洋の青い鯨やたくさんの動物たちの
いる雨林、ヒマラヤ、南極大陸など、
すべてブラーマンなのです。


すべての生き物はブラーマンなのです。


すべての人類はブラーマンなのです。


全てが一つの分かち難い意識なのです。


地球以外の世界の階層、ロカ(loka)に
満ちている、すべてのデーヴァや
アスラ、精霊たちも、ブラーマンです。


全てが分離なき単一の意識なのです。


私たち一人一人の人間が、この人生で
実現可能な覚醒の意識状態というものの
壮大さを思い描けますか?


このような壮大な意識状態を
たった3語に要約できるというのは、
なんと神秘的なのでしょう。


'Sarvam Khalvidham Brahma'
これが一節のブランマ・スートラに
秘められた力です。


賢者ヴィヤーサは、多数の賢者たちの
覚醒体験を集め、134の詩節にまとめて
ブランマ・スートラに編纂したと
されています。


人類に超越的な次元を思い出させて
くれるものを残してくれた賢者は、
必ず、いつの時代にも敬意を払われるに値する人です。


もちろん、覚醒の意識状態がたった
134詩節しかないということを
意味していません。


覚醒意識は、数えきれないほど
たくさんある状態です。


そして、ヴェーダの伝統は、
いかなる時代の誰にでも起こりうる
覚醒の意識状態のどれもが
本物であると認める、
開かれたものです。


だから、 'Anantaavai Veda' 、
つまり「ヴェーダは終わりがない」
と言われているのです。


その時代までに起こった体験だけが
認められ、その他の体験は偽物である
とは言っていないのです。


ヴェーダの体験は、終わったわけでは
全くありません。


これからも新しい体験をするでしょう。


人間が覚醒意識状態を
体験し続ける限り、
ヴェーダの伝統も生き続けます。


グルプルニマを祝う時、
賢者ヴィヤーサの偉業も
祝っているのです。


また、自分の意識が制限的な人生を
超越し、素晴らしい覚醒状態に
上昇する可能性があることも
祝っているのです。


グル ブランマー
グル ビシュヌ
グルーデーヴォー
マヘーシュワーラー
グル サクシャット
パラム ブランマー
タスメィ シュリー
グラヴェー ナマハ

(シヴァ派のサンニャーシンが目覚めて

言った言葉が、「シヴァ、シヴァ、

シヴァ、シヴァ、どこを見ても、

シヴァしかいない。」です。

言葉は違いますが、同じことを

表現しています。)